今回は、歯ぐきをチクチクする検査についてご紹介します。
1.検査で調べていること
歯ぐきの検査で調べていることは2つで、
1)歯ぐきのポケットの深さ
2)歯ぐきからの出血の有無
を調べています。
歯ぐきをチクチク検査している時に聞こえてくる数字は、「歯周ポケット」の深さです。
プローブという器具で歯周ポケットをチェックして、歯周病の進行度を診ています。
ー歯周ポケットの深さと、歯周病の進行度ー
0〜3mm :正常値
4〜6mm :中度の歯周病
6mm以上:重度の歯周病
歯周ポケットの深さは、歯と歯ぐきの間の隙間がバイ菌による炎症で深くなります。
また、出血が起こるのは、歯ぐきがバイ菌によって炎症を起こしている状態です。
プローブで計測する時は、「ウォーキングプローブ」という、プローブを歯ぐきの中で歩かせるように動かして、歯周ポケットの深さを診ていきます。
そして、「アタッチメントレベル」という歯のエナメル質とセメント質の境目から、歯周ポケットの底までの数値で、歯周病の進行の程度を診ます。
最後に「BOP」という、バイ菌に感染して歯周病になっているか、出血の有無から診る検査です。
歯ぐきが健康で、歯ぐきが引き締まっている場合は、歯ぐきからの出血がありません。
一方、歯周病になっている場合は、歯ぐきに炎症が起きているため、プローブを入れた部分が出血します。
栗林歯科医院で検診を行うと、最後にお渡しするデータには歯周ポケットの深さや、歯ぐきが出血してしまった場所などが分かりやすく記載されています。
普段の歯みがきで、バイ菌がうまく取れていない部分が、やはりむし歯や歯周病などの病気の進行に繋がってしまいます。
歯周病はバイ菌が原因ですので、栗林歯科医院では、患者様の口腔内の健康を目指して
・バイ菌量→15%以下
・出血量→10%以下
に向けて、患者さんと一緒に頑張っています。
検診時のことを詳しく知って、歯周病予防への意識がUPしてくださったら嬉しいです!
歯ぐきから出血しやすい方は、ぜひ検診結果を見て歯周病になっている部分がないか、チェックしてみてくださいね。
しばらくメインテナンスに行っていないな、という方は「メインテナンス希望」とお気軽にご連絡くださいね。
栗林歯科医院 歯科医師 監修