1.笑顔トレーニングの器具
2.笑顔トレーニングの効果
3.Mパタカラでエクササイズ
4.口輪筋が弱いと起こること
5.鼻呼吸のメリット
6.パタカラの使い方
1.笑顔トレーニングの器具
笑顔トレーニングの器具にパタカラというものがあります。
パタカラは、元々、表情筋を鍛えるリハビリを必要とする患者さんのために作られた物です。
口輪筋を効率よく動かす事で、表情筋全体が鍛えられます。
どんな方にもお使いいただけ、安全で、かつ効果の高いトレーニングを行える医療器具です。
表情筋という言葉は瞬きや、口を閉じたりといった日常的な動作や、色々な表情をするためにある、顔面の20数種類の筋肉の総称です。
表情筋を鍛えることで、矯正治療の向上以外にも様々な効果のあるトレーニングです。
2.笑顔トレーニングの効果
笑顔トレーニングで得られる効果は、下記の内容です。
1)見た目が改善される
2)摂食機能障害が改善される
3)右脳前頭葉脳血流が改善される
4)認知症・身体機能が改善される
5)寝たきりの予防になる
6)自律神経が活性化される
効果が得られる理由は、右側前頭葉脳血流は内臓筋由来なので、トレーニングを行うことで副交感神経と関係があります。
副交感神経に刺激を与えることで、自律神経に働きかける事ができるからです。
3.Mパタカラでエクササイズ
表情筋の多くは、直接的、間接的に口輪筋と結びついているので、口輪筋を動かすことで表情筋全体を動かす事ができます。
表情筋の上層には皮膚と脂肪があるため、表面側から直接力をかける事は難しいですが、Mパタカラを使うことで、口の内側から口輪筋へ直接刺激を与えられるので、表情筋の筋組織を活性化させることができます。
4.口輪筋が弱いと起こること
口輪筋が弱い場合に起こる症状として、挙げられるのは「口呼吸」です。
口呼吸をしている本人は無意識なので、周りから指摘されて、初めて自分が口呼吸をしていることに気がつく方も多いです。
口呼吸をしていると、お口の中が乾燥し、むし歯菌が生息しやすい口内環境になります。
口呼吸がむし歯や口臭の原因の一因になったり、喉や肺に、菌やウイルスなどの外気が直接入ってしまうので身体に負担がかかり、免疫力を低下させてしまい、風邪をひきやすくなる可能性もあります。
また、口周りの筋肉を使わないことで筋力が減り、口の両脇の口角が下がってしまうとも言われています。
5.鼻呼吸のメリット
鼻呼吸を行うメリットは下記の4つです。
1)風邪予防や、身体への負担が軽減される
2)むし歯・口臭予防になる
3)老化防止や、アンチエイジングにもつながる
4)良質な睡眠が取りやすくなる
鼻呼吸で菌やウイルスを除去した空気が肺に送られるので、風邪の予防となったり、口をしっかり閉じている事でお口の中が潤い、むし歯・口臭予防につながります。
また、表情筋が鍛えられると、口元が引き締まり口角が上がったりと、鼻呼吸にはメリットしかありません。
鼻炎などの影響で鼻が詰まっている場合は、耳鼻科の受診をおすすめします。
また、鼻詰まりで口呼吸になっている自覚症状がない場合、簡単な検査方法があります。
1)手鏡を鼻の下に当てます
2)そのまま鼻で呼吸します
鏡が白くくもりますが、鏡のくもりに左右差はありませんか?
片方しか詰まってない場合、鼻呼吸も口呼吸もできる状態なので、無意識に口呼吸になっている可能性があります。
鼻と口とはどうしても、切っても切れない関係があります、鼻詰まりなどに問題がある場合は、耳鼻科にも同時に通院していただくこともあります。
もし耳鼻科探しでお困りでしたら、ご紹介しますので、遠慮なくご相談くださいね!
6.パタカラの使い方
パタカラのトレーニング方法は、下記の通りです。
1. 真っ直ぐ正面に引っ張り10秒キープする
2. 真上にに引っ張り10秒キープする
3. 真下に引っ張り10秒キープする
4. 斜め左に引っ張り10秒キープする
5. 斜め右に引っ張り10秒キープする
繰り返し3セット行いましょう。
※パタカラをギリギリくわえていられる程度の力で引っ張って下さい。
当院では、上記の5つの力を計測します。
最初は、口角の変化はハッキリしたものではないです。
表情筋の変化は目で見ても分かりにくいので、数字を計測することで、目に見える形で効果を感じていただけると思います。
目標の数値を目指して、毎日トレーニングをおすすめします。
表情の変化で印象が変わり、明るい印象や、若々しい印象に変えることができます。
パタカラを正しく使い、表情筋を鍛え、鼻呼吸を習慣化させましょう!
栗林歯科医院 歯科衛生士 監修