1.ホワイトニングの特徴(セルフホワイトニング・ホーム・オフィス)
2.2つのホワイトニングの効果の違い
3.デュアルホワイトニングのメリット・デメリット
4.デュアルホワイトニングの手順
今回は、早く歯を白くしたい時に行える方法についてご紹介します。
1.ホワイトニングの種類
まず、大前提としてホワイトニングには種類があり、最近ではセルフホワイトニングを、美容室などのサロンなどでも行える場所が増えてきました。
セルフホワイトニングは、歯を漂白する作用はなく、表面についた着色を落としてくれる効果のみなので、もともとの歯自体の色は変わりません。
歯の漂白効果があるホワイトニングは2種類あります。
一方、歯科医院で行えるオフィスホワイトニング、ご自宅で行うホームホワイトニングは、歯の漂白効果があるホワイトニングです。
「歯を短期間で理想の白さにしたい!」「その白さをできるだけ長持ちさせたい!」
ホワイトニングを希望される方から、上記のようなご意見をよく伺います。
そんな方にオススメなのが、デュアルホワイトニングと呼ばれる方法です。
デュアルホワイトニングとは、
・歯科医院で行うオフィスホワイトニング
・自宅でマウスピースを使って行うホームホワイトニング
の2つを併用します。
2つのホワイトニングの長所を掛け合わせることで、単独の方法よりそれぞれのメリットを最大限に引き出すことができます。
具体的には下記のメリットがあります。
・歯が白くなるまでの時間短縮ができる
・色むらが少ない、安定した歯の白さにできる
歯の内部の黄ばみを効率的に分解できるので、色戻りしにくく、白さが長持ちしやすいなど、長所が多いというのも特徴です。
2.2つのホワイトニングの効果の違い
ホワイトニングの効果がどのくらい持続するかは、個人差があります。
理由は、元の歯の色の違いや、食習慣などが関係しているためです。
食習慣の例ですが、日常的にワインやコーヒー、喫煙をする人は着色しやすく、また、ホワイトニング後の色戻りも早くなると言われています。
歯科医院で行う「オフィスホワイトニング」は、1回の処置で白さを実感できます。
オフィスホワイトニングは、漂白効果のある35%以下の濃度の過酸化水素を使用します。
1回の処置が終わった後に歯のカラーチャート(シェードガイド)で見てみると、2~3トーン上がり、3回処置することで3~5トーンほど白くなります。
効果を早く実感することができるので、早く歯を白くしたい方にはオススメの方法です。
一方、ご自宅で行う「ホームホワイトニング」は、毎日装着して歯を白くする方法です。
2〜3週間と、時間をかけて歯の色素を抜くため、後戻りしにくいホワイトニング方法です。
光照射の必要がなく、自分のペースで歯を白くすることができます。
ホームホワイトニングでは、漂白効果のある10〜21%の濃度の過酸化尿素を使用します。
オフィスホワイトニングよりも、薬液の濃度が低く白くなるまでには時間がかかり、単独で行った場合、30日間ほどの継続が必要になります。
オフィスホワイトニング後の白さは徐々に戻ってしまうため、ホームホワイトニングを併用することで白さを持続しやすくなります。
実際に、ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングを併用し、3ヶ月ほど続けた症例が上記です。
Beforeは、矯正装置がついているため見づらいですが、結婚式に向けて矯正装置を一度除去し、理想の白さにすることができました。
3.デュアルホワイトニングのメリット・デメリット
2つのホワイトニングのメリット・デメリットは下記の通りです。
メリット
・短期間で白さがアップする
・白さが長持ちしやすい
・ムラの少ない自然な仕上がりになる
即効性が期待できるため、早く、理想的な白さにしたい!という方にオススメです。
歯は部位によって白さにムラがあったり、色の変化がつきにくい場所があったりしますが、デュアルホワイトニングは、全体をムラの少ない自然な白さに仕上げることができます。
デメリット
・歯がしみやすい
・費用がかかる
・歯科医院へ通院が必要
一過性のものではありますが、ホワイトニングの薬剤の刺激で歯がしみたり、痛みを感じる場合があります。
その場合の多くは、施術後24時間~72時間以内に症状は消失します。
また、2つのホワイトニングを同時に行うため、費用が高くなります。
オフィスホワイトニングは歯科医院で行うものなので、通院が必要になります。
(当院の場合は3回)
また、ホームホワイトニングは自宅での継続が必須になるため、1日2~3時間、マウスピースを装着する時間が確保できない方はホームホワイトニングの継続が難しいというデメリットもあります。
4.デュアルホワイトニングの手順
当院では、初めて来院した方には、お口全体の検査を歯科医師が行います。
むし歯・歯周病がある場合は、ホワイトニングを行う前に、まず治療を行います。
治療が終わり、ホワイトニングを行っても問題がないと判断された段階で、担当の歯科衛生士が下記の施術を行います。
1)カウンセリング
ホワイトニングについての説明と、理想的な白さを実現するために、どの程度白くなりたいのかを事前にヒアリングします。
ホワイトングのメリット・デメリットを説明し、施術後に起こる可能性のある症状についても事前に説明を行い、最後に同意書を記入していただきます。
2)クリーニング
プラークや、ステインなど歯に沈着物があると薬剤が効果的に浸透しません。
口腔内の状態を確認した上で、クリーニングを行う場合があります。
3)お口の中の写真撮影
ホワイトニング前の歯の色がどの程度なのか、術後と比較できるように写真を撮影します。
4)オフィスホワイトニング
歯ぐきに薬剤が触れないように保護し、ホワイトニング剤を歯に塗布します。
ホワイトニングジェルの塗布と専用の光照射(10~15分)を1セットとし、色を確認しながらその手順を3回行います。
(施術時間:1時間程度)
5)術後の写真撮影
オフィスホワイトニング後の写真を撮影します。
術後、ホワイトニング前の写真と比較してお見せします。
6)ホームホワイトニング用のトレー作成のための型取り
型取り後、歯科技工士が作成します。
1週間後、完成したトレーをお渡しします。
7)ホームホワイトニングトレー受け取り
トレーの完成に合わせて来院していただき、ホームホワイトニングの説明を行います。
8)ホームホワイトニング実施
ご自宅でマウスピースを付け、1日2~3時間程度のホームホワイトニングを行っていただきます。
9)定期的なチェックとクリーニング
後戻り防止のために、歯の色のチェックとクリーニングを行います。
ホワイトニングの効果を高めて、白い歯にしたいという方は、ご相談お待ちしております!
栗林歯科医院 歯科衛生士 監修