1.小児矯正を行った方が良い理由
2.永久歯が生え揃う時期
矯正というと、「歯を綺麗に並べる」というイメージの方もいらっしゃると思います。
しかし、歯を綺麗に並べるという矯正は主に成人矯正の役割で、小児矯正は他の目的が大きいです。
今回は、乳歯のお子さんに矯正が必要か?について、ご紹介します。
1.小児矯正を行った方が良い理由
結論からお伝えすると、噛み合わせに問題がある場合は、小児矯正を行った方が良いです。
噛み合わせに問題がある方(出っ歯・受け口)の場合は、3歳~遅くても11歳(小学校低学年)までに治療を始めることをおすすめします。
理由は、お子さんは成人の方とは違い、顎の成長がまだ行われている最中で、まだ骨が柔らかい時期で、顎の成長過程に合わせて、より適切な治療が可能だからです。
小児矯正の目的は、成人の骨格に成長する、思春期成長期に入る11歳より前に、
・将来歯が綺麗に並ぶための顎の成長を促すこと
・骨格的な顎の位置関係を治すこと
です。
小児矯正を行うことで、成人矯正での抜歯の可能性を減らせるなど、将来的な負担が少なく、治療の選択肢の幅を広くすることができます。
2.永久歯が生え揃う時期
歯が正しく並ぶには、好ましい順序で生えてくることが重要となります。
永久歯が生える順番で一般的なものは、
・上の歯は 6→1→2→4→5→3→7
・下の歯は 1→6→2→3→4→5→7
と言われています。
最初に生えてくる、6番目の歯(第一大臼歯)と下の前歯は、6~7歳頃に生えてきます。
そのあと、3~5番目の歯は、9~11歳頃に生えてきます。
最後に7番目の歯(第二大臼歯)が12歳頃に生えてきます。
大人の歯の生えるタイミングは全員一緒というわけではありません。
先に生えている乳歯が虫歯などで早くなくなってしまったり、逆に遅く残り過ぎてしまっていたりすると、上記のタイミングで生え変わりが出来なくなってしまうこともあります。
矯正や、それ以外の治療が必要になった時に早期発見できるように、定期検診に通いましょう!
栗林歯科医院 歯科医師 監修