今日の内容は歯周病についてです。
当院で歯周病治療を受けた患者様方は歯周病治療の重要性はご理解されてると思います。
特に初診で来院された方でお話をすると、ご自身で思っていた以上に歯周病が進行されていてビックリされる方が結構いらっしゃいます。
多くの方が「痛くなかったから大丈夫だと思っていた。」「痛みが消えたから治ったと思っていた。」と仰ることが多いです。
ここで大事なのが歯周病は自然治癒することはありません。
歯周病は『Silent Disease(静かなる病気)』と表現されることがあり、ひどくなるまで病気と自覚されることの少ない病気です。
歯茎が腫れている状態では歯茎は炎症を起こしてる状態なのですが、ここで重要なのが炎症の種類です。
炎症は急性炎症、慢性炎症と分けられるのはみなさんご存知でしょうか??
急性炎症は身体に異常が生じた時、その初期あるいは軽微な異常に対処するために生じる反応を指します。
炎症が起きると、炎症の5大徴候と呼ばれる「発赤、腫脹、疼痛、発熱、機能障害」のような症状が起こります。
痛みがある場合は、既に急性炎症の状態だと思ってください。
例えば、腕や脚でこれらの症状が出ればすぐにわかりますよね?
しかし、これが歯茎だとなかなか分かりません。
慢性炎症とは、ゆるやかにかつ、持続的に進行している状態を指し、歯周病の症状としてこれに該当します。
そのため、歯医者に来た時には、既に歯周病が進行していて、抜歯が必要になった、なんてことも珍しくありません。
そのため、痛みがないからといって油断せず、歯磨きの時に出血していても「痛くないから大丈夫!」と思わず、一度受診することをおすすめします。
もし、より詳しく歯周病について知りたい、治療法についても知りたいと思っていただけたなら、歯科医師・歯科衛生士スタッフにお声掛けくださいね!
栗林歯科医院 歯科医師 監修