まずは「咀嚼(噛む)、嚥下(飲み込む)、発音(話す)、呼吸(鼻呼吸)」の大切さを理解していただき、それらが正しく行えない事により起こる様々な問題を改善する為。 矯正以外にも、アンチエイジングなどにも効果があるそうです。 基本的に安静時の正しい舌の位置は舌の先がスポットにあり、舌の奥の部分は上顎に接し、上下の歯はわずかに開いた状態で、唇はリラックスし閉じている事。 食べ物を飲み込む時や、話をする時に舌が下がらない。 MFTをきちんと行えば矯正治療の後戻りを防止、更に治療の妨げを防ぎます。 普段何気なく呼吸をしている時や安静時にスポットでなく、舌が下に落ちてたり、口呼吸になって口が「ポカーン」と開いている。(口が開いていると、口腔内が乾燥し、虫歯のリスクが高くなる可能性や、喉を傷めて風邪をひきやすくなる事もあります。) ※先生からも言われる事ですが、普段から口呼吸をしている人は鼻炎などの可能性がある為、MFTを行う上で一度耳鼻科の受診をおすすめしております。 私自身も、先生に指摘されるまで鼻通りが正常でない事や、自分に舌癖がある事にすら気が付きませんでしたし、歯科関係者でなければ、スポットという言葉ですら、意味のわからない方も多いのではないでしょうか。 きっと患者様の中にも、滑舌の悪さや口呼吸など色々な悪い癖に何の違和感も抱かず、それらが生まれつきの事だから仕方がないと思っていませんか? トレーニングや治療を行えば十分に治る可能性があります! 口呼吸や舌癖から起こる歯並びへの影響、なぜそれらを治さなければならないのか、正しい舌の位置、呼吸方、食べ物の噛み方、飲み込み方の基本的な所から正しく理解して頂き、MFTをやらされているのではなく、必要性、重要性を患者様自身に感じてもらい、自ら積極的に行ってもらえるようになったら良いなと思います。 してMFTを行い舌癖の改善し、矯正後の綺麗になった歯並びを永遠に保っていただけるように、私達に出来る事や患者様が知るべき情報はしっかりと理解できるよう、お伝えしていければなと思います。 まず初めに、MFTをするにあたり自分の舌小帯が長いのか短いのか現状を知る必要があります。 なぜなら、ある程度ならばMFTを行えば舌小帯を伸ばす事は可能ですが、上の写真のようなに極端に短い場合、栗林歯科医院では舌小帯OPEを行っています。(舌小帯OPEとは舌小帯をレーザーで切除する事です。) もちろん、いきなり舌小帯OPEをします。 しかし、やっぱり怖い!というのが本音だと思いますし、ここからは私の個人的な感想になりますが、実際に舌の裏に麻酔をされるだけでも怖かったですが、OPE後はMFTもとても行いやすくなりましたし、今は矯正を行う上での必要性を改めて実感しています。 顎が痛い方や、顎関節症の方にお試しいただきたい顎のストレッチを紹介させていただきます。 マッサージは姿勢を正し、鏡を見ながら行わなければ意味がありませんので必ず姿勢を意識して行いましょう。 舌全体が薄くなるように、思いっきり口蓋にピタット吸い付け、口を最大に開きます。 舌は常にスポットに! 左右均等に力が加わるように意識しましょう。 他にも色々なトレーニングがありますので、MFTの基本的な所をマスターされてから次のステップに進みましょう! 指しゃぶりは、指で上下の咬み合わせを悪くする状態になるほか、上の前歯を裏から押し続けることになるため、開咬や上顎前突を引き起こしやすくなります。 舌で前歯を押し出したり、食べ物を飲み込むときに舌を出したりする癖を舌癖と言います。舌癖は前歯の歯並びに悪影響を及ぼします。 慢性的な鼻炎などで鼻がつまり口呼吸が習慣化すると、常に口が開いた状態になり、顔面の筋肉や骨格、咬み合わせに悪影響を及ぼします。 歯ぎしりや食いしばりが習慣化すると、歯や顎に過度な負担がかかり、歯並びの乱れや顎関節症を引き起こすことがあります。 食べ物を噛む歯が片方に偏っていると、顔の歪みや変形を引き起こすことがあります。 爪や唇を咬む癖は、歯や歯茎に大きな負担になります。不自然な顎の動きが習慣化して、顎関節に悪影響を及ぼします。 頬杖は、人間の身体の中でももっとも重い頭部を顎で支える行為。重みが一点に集中することで、顎が変形してしまうことがあります。 よく噛むことは、顎の正常な発達に大きな役割を果たします。しかし、やわらかい食品が多くなったことで、よく噛む習慣は薄れつつあります。 横向きの状態で寝ていると、顎の骨に負担がかかります。MFTの目的
そもそも舌癖(ぜつへき:舌の筋機能が正常に使えていない事)が原因で歯並びが悪くなっていたり、上顎前突(出っ歯)が進んでしまうケースもある多くあります。
矯正治療の成功にはMFTが密接に関係しています。まず始めに基本的な正しい舌の位置
(開咬や上顎前突の方は安静時、舌が前歯に付いている場合が多いです)
※矯正治療対象の方の開口、出っ歯などの種類はホームページ『矯正治療の種類』をご覧ください。
舌癖をそのままにしてしまうと、無意識で日常的に癖で前歯を押し出してしまい、再び歯並びが崩れてしまったり、治療計画外の力が加わる事により、矯正治療自体の計画が崩れ、治療が長引く恐れがあります。
(矯正をした方で後戻りをする方の多くが舌癖が原因の場合があります。)
私も含めMFTが必要な患者様は、自然と口呼吸になって口が開いている事が多いですし、ご自身で舌癖がある事自体に気が付いていない方も多いかと思います。
私の場合は先生から「鼻の通り左右一緒!?」と聞かれ、自分では何とも思っていなかったですし、全く自覚症状はなかったのですが、改めて意識してみたら右の鼻通りが少し悪い事に気がつきました。普段無意識に口呼吸になっている時はきっと鼻の調子が悪い時だったのかなと思い、納得しました。
※舌小帯の長い、短いは舌の裏側の筋の事を言います。
と説明してもなぜそのような事をするのか、どんな事をするのか、痛みはないのか、切った後はどうなるのか、など数えきれない程の不安があると思いますので、なんでも何回でも聞いてください!
わからない事や不安な事は納得いくまでしっかり説明をさせていただきます。ストレッチ方法
(正中が真ん中の人は真っ直ぐ、元々正中がずれている場合はその位置からスタートする事。)
口蓋に吸い付ける
2と3の違い皆様おわかりになりますか?
ありがちな失敗談としては写真3は、舌の先端だけしか上顎についてなくいので、これでは吸いつけているのではなく、くっつけているだけになっていますね。
このようにならないように写真2のように、舌全体をピタッと吸いつけましょう。
写真1
写真2
写真3MFTの一例
ホッピング
上唇のストレッチ(軽く口が開いている時に、下唇が上に上がり、口を閉じる人は上唇を柔らかくする為にストレッチを行いましょう。)
写真4
写真5歯並びが乱れる癖や習慣
指しゃぶり
舌の癖
口呼吸
歯ぎしり・食いしばり
片噛み
爪噛み・唇噛み
頬杖
丸飲み・早食い
顎の成長のためにもよく噛むことが重要です。うつ伏せ寝・横向き寝
長時間の睡眠となるとその影響は少なくありません。