2013年1月15日(火)に2013年第1回受付勉強会を行いました。
【メンバー】
講師:多保Dr
参加者:(RE)星野・二枝・都丸 (DH)上園・辻田 (Dr)堀口
【内容】
◆多保先生による外科処置についての説明
天然歯を抜歯したまま放置しておくことにより、
周りの骨が溶け薄くなりインプラント処置ができなくなったり
すぐ取れてしまうデメリットが出てきてしまう。
そのような場合にどのような処置方法があるか、
またそのような状態にならないようにするにはどのような処置があるのか
各処置の処置方法や料金などを説明をしていただきました。
*前置きとして、基本的に移植剤の骨に対してのアレルギーや拒否反応は
ほとんど報告がなく、ほとんどの人に対して行うことができる。
◆ソケットプリザベーション◆
抜歯後の抜歯窩に骨の移植剤を入れてコラーゲンでできている膜をかぶせ
5〜6ヶ月待つと骨に変わる。
骨ができたところにインプラントを埋入する。
◆サイナスリフト◆
上顎洞の底部分のシュナイダー膜を押し上げてスペース確保し、
そこに骨の移植剤を押し込んで骨を作る治療。
上顎の骨が11ミリ以上であれば通常のインプラントが埋入できるが
7ミリ以下の場合はサイナスリフトをするのが良い。
ショートインプラントは短いため取れやすいデメリット等が多い。
3ミリ以下の場合はツーステージアプローチという方法で
一度骨を作ってから約6ヶ月ほど待ってインプラント埋入となる。
3ミリ以上7ミリ以下の場合はワンステージアプローチで
インプラント埋入と同時に骨造成もできる。
◆ソケットリフト◆
7ミリ以上の骨がある場合に用いることが多い治療方法。
ドリリングして円柱状の器具で上顎洞を押し上げ、
骨移植剤を入れて骨を作る。
そこにインプラント埋入をする。
目視出来ないため感覚が重要となる。
◆GBR◆
インプラント埋入に際し、十分な骨の厚みや幅がないときに用いられる治療方法。
GBRは上顎にも下顎にも適応できる。
◆イミディエートインプラント◆
抜歯してインプラント埋入と仮歯の装着を一緒に行う治療方法。
すぐに被せ物を装着できるため、歯間乳頭が綺麗に保て
歯茎が上がるのを防ぐことができる。
歯間乳頭は再生ができないため、審美性を高めることができる。
◆歯周再生療法◆
上下(右・中央・左)の6ブロックに分けて処置をする。
歯の周りの溶かされた骨を再生させる治療法。
歯茎を開き専用の器材で歯石や汚れを除去し、骨の移植剤を入れる。
歯茎を被せ縫合し経過を待つことで骨が再生される。
同じような手順でFOPという処置が別にあるが、
FOPは骨の移植剤は基本的に入れずに汚れの除去までの処置。
上記以外にもソフトティッシュグラフト・根面被覆・
フリージンジバルクラフト・総義歯の場合の治療法等を
分かりやすい動画を見ながら多保先生に説明していただきました。
処置によっては術後に鼻をかめない・ストローで飲み物を飲めない・
飛行機に乗れない・ぶくぶくウガイができない等色々な注意があることも
教えていただきました。
【感想】
多保先生が行う外科処置について、きちんとした処置内容の違いが受付では
分からなかったので、今回講師をお願いし教えていただきました。
実際に動画を見ながら、処置の手順がどのように違うのかや
それぞれのメリット・デメリット・料金の違いを詳しく教えていただきました。
上記レポートに記載した内容はメインの説明内容ですが、
その他にも処置内容の判断基準や、どの処置が一番高度な技術を要するか等
たくさんの経験がある多保先生だからこそ話せる内容を教えていただき
とても有意義な勉強会でした。
当初講義は1時間予定でしたが、参加者からの質問が多く
2時間講義をしていただきました。
受付としては骨造成のそれぞれの処置の違いが分かっただけでも
とても大きいので、今後の業務や説明に役立てていければと思います。
二枝
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